タイトル
     2023 年度 前期  情報学部 日英区分 :日本語 
  
ゼミナール   
時間割コード ナンバリング 科目分野
JB8001 JB-3-SE8001-J  
担当教員(ローマ字表記)
  井門 亮 [Ido Ryo]
対象学生 対象年次 単位数
  3年次 ~ 4
授業の目的  
 普段の会話において、私たち人間は、ことばを用いておよそ淀みなくコミュニケーションを行っています。このことはごく当たり前のように思えるかもしれませんが、私たちが首尾よくコミュニケーションを行えるのも、その根底に何らかの原理が働いているからではないでしょうか。本ゼミでは、「話し手が発したことばを、聞き手はどのように解釈しているのだろうか」という疑問をもとに、ことばが解釈される過程と、その過程を支配している原理について、「語用論」を中心に言語学的な観点から考察していきます。
 「語用論」とは、コミュニケーション、ことばの意味、発話解釈の仕組みなどに関する問題を扱う言語学の領域のことです。ゼミでは、言語学的コミュニケーション論1, 2 で学んだ知識を基に、文献の輪読・発表を通して語用論の基本的な概念や理論を理解するとともに、それらを用いて日本語や英語の言語表現・現象の分析を行います。そして、私たちがコミュニケーションを行う際には、文法や単語の意味といった言語的知識に加え、発話の状況や聞き手の持つ想定といった非言語的知識や、人間の持つ認知的能力がいかに重要な役割を果たしているのかを明らかにしていきます。

 
授業の到達目標  
語用論・関連性理論に基づいて言語現象の説明ができる。
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
E:情報社会の諸課題の理解と情報学的知の活用能力 ◎
F:社会組織や制度に対する知識と社会科学的分析能力 -
G:データサイエンスの基礎知識と社会実装能力 -
H:情報技術を創出し利活用するための知識基盤 -
I:人文情報学的知識にもとづく課題策定と実践的理念の探索能力 ◎
 
授業概要  
文献の輪読、研究内容の発表・討論など
 
授業の形式(授業方法)  
ゼミ生の研究内容に沿った文献の輪読・討論、研究内容の発表など
 
授業スケジュール  
 3年次ゼミでは、4年次の卒業研究の準備段階として、以下のスケジュールで (a) 卒業研究のテーマの選定、(b) 語用論の理論の理解、(c) 研究テーマに関する先行研究の調査・発表、(d) 卒研の概要の確定を中心に行っていきます。

・春休み:研究テーマの調査・選定開始
・前 期:語用論の理論の理解と研究テーマの選定
     語用論の概論書の輪読・発表・討論(例年テキストはPeccei (1999) Pragmatics, Routledge.を使用)
     研究テーマの選定、発表・討論(5月、7月)
・夏休み:後期の準備
     先行研究の調査・後期に読む文献の選定
     研究内容の概要をまとめる
・後 期:研究テーマの決定、先行研究調査
     研究内容の概要発表・討論(10月)
     文献の輪読(ゼミ生の研究テーマに沿った論文などを使用)
     先行研究・研究内容などの発表・討論 
     卒研概要をまとめ、発表・討論(1月末頃)
     レポートを執筆
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
テキストや論文の指定された個所を読み、発表の準備を行う。
各自で卒業研究で扱うテーマを設定し、先行研究の調査・発表などを行う。
 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
レポート 50% E・I
授業への貢献度/発表 50% E・I
 
受講条件(履修資格)  
言語学的コミュニケーション論1, 2を履修済みの学生が望ましい。
 
メッセージ  
 ことばやコミュニケーションに関心のある学生の受講を希望します。ことばはテーマとしては身近ですが、本ゼミでは言語学(語用論)からのみアプローチをするため、研究可能な範囲は狭いかもしれません。
 参考までに、これまでの所属学生は次のような言語表現・現象の分析を行っています。メタファー、メトニミー、イディオム、オノマトペ、オクシモロン、色彩語、味ことば、スポーツ記事の比喩表現、歌詞の比喩表現、キャッチコピー、見出しの括弧の役割、ルビの役割、落語のオチ、言葉遊び、コードスイッチング、ハラスメント、謝罪、ポライトネス、ことばの誤用、悪口、誤解、言いさし文、ぼかし言葉、若者言葉、役割語、映画字幕、川柳、英語の俳句、百人一首の掛詞の英訳、間投詞 など。
 
キーワード  
語用論、文脈、コミュニケーション、認知
 
この授業の基礎となる科目  
言語学的コミュニケーション論1, 2、専門外国語2-Bなど
 
次に履修が望まれる科目  
卒業研究
 
関連授業科目  

 
教科書  
教科書1 ISBN 9784758921961
書名 語用論キーターム事典
著者名 Nicholas Allott 著,今井邦彦 監訳,岡田聡宏, 井門亮, 松崎由貴, 古牧久典 訳, 出版社 開拓社 出版年 2014
備考
 
参考書  
参考書1 ISBN 4327378232
書名 はじめての語用論 : 基礎から応用まで
著者名 加藤 重広/編,澤田 淳/編 出版社 研究社 出版年 2020-
備考
参考書2 ISBN 4758923582
書名 語用論のすべて : 生成文法・認知言語学との関連も含めて
著者名 今井邦彦 [ほか] 著,今井, 邦彦,岡田, 聡宏,井門, 亮,松崎, 由貴, 出版社 開拓社 出版年 2021
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
前期は語用論の概論書、後期はゼミ生の研究テーマに沿った文献を使用する予定。
例年前期は、Jean Stilwell Peccei (1999) Pragmatics, Routledge.を使用しています。
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
https://mdl.media.gunma-u.ac.jp/course/view.php?id=2459
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
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学生用メールアドレス  
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オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
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教員ホームページ  
 
関連ホームページ  
 
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