社会学とは、さまざまな社会現象について、なぜそのようなことが起こり他のようにはならなっかたのか、と問う学問である。どのような問題を取り上げるかは、各研究者が自分の問題意識にしたがってかなり自由に設定できる。しかし、社会学的な説明といえるものは、最終的な説明項(独立変数)として狭義の「社会」を指示している。ここで狭義の「社会」というのは、人々の「思い込み」「世界観」「観念」のようなもので成り立っている意味的な世界のことである。これを「文化」と言ってもよい。社会学の「理論」とは、さしあたりここでいう社会学的な説明の集合体(=モノをよく見るためのレンズのようなもの)と考えればよい。 このような社会学の理論について学び、社会学の「道具」を使って、各自が関心をもった問題を探究する能力を獲得することが本ゼミの目標である。また、ある説明を説得的に示すためには、それなりの手続きと準備も必要となる。取り上げる題材は社会学の既存の研究から選ぶが、最終的には参加者と相談して決定する。 カリキュラムポリシーの「5.自ら設定したテーマに沿って調査・研究活動を進め,それを論文や提案として結実させる能力を養成する教育」に対応した科目。
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(1)テキストを読んで概要をまとめ、他の参加者の前で発表することができる。 (2)他の受講生の報告や発言を理解したうえで、自分の考えを伝えることができる。 (3)上記のことを通じて、社会学や社会情報学の研究に必要な、学ぶ態度を身につけられる。
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本学・本学部ディプロマポリシーのうち、次の項目に該当する。
A:諸科学についての基礎的知識と理解 〇 B:論理的・創造的思考力 ○ C:コミュニケーション能力 ◎ D:社会的倫理観・国際性 △ E:情報社会の諸課題の理解と情報学的知の活用能力 〇 F:社会組織や制度に対する知識と社会科学的分析能力 ◎ G:データサイエンスの基礎知識と社会実装提案能力 - H:情報技術を創出し利活用するための知識基盤 - I:人文情報学的知識にもとづく課題設定と実践的理念の探索能力 ◎ J:社会学的知見を活用した課題発見能力とシステム(制度)構築の提案能力 〇 K:データの収集・分析と数理最適化による課題解決提案能力 - L:計算や情報に関する知識と計算機に関する技術開発能力 -
(◎:特に重視する,〇:重視する,△:評価対象,-:評価対象としない)
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前期は社会学、社会学理論についての基礎的な学習、後期は各自の問題関心にしたがった文献講読と研究報告。内容は参加者と相談の上決定する。
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授業形式としては「演習」。基本的には輪読形式で、適宜参加者の研究報告を入れる。
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1回目 イントロダクション、報告スケジュール(担当)の決定 2回目 教員による研究報告 3回目 教員によるテキストの報告 4~15回目 ゼミ生による報告 16回目 後期テキストの設定、報告スケジュール(担当)の決定 17回目 教員による研究報告 18回目 教員によるテキストの報告 19~30回目 ゼミ生による報告
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テキストを指定するので、事前に読んでおくことが前提となる。テキストに掲載してある文献を用いて、発展的な学修をすることが望ましい。
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報告および授業中の発言によって評価する。
(1)自分の担当する報告40%(A・B・E・F・I・J) (2)授業中の発言60%(B・C・I・J)。
授業への出席は最低限の義務。
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社会学的な関心、あるいは探究したい疑問を持っていることが望ましい。
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この一年の学習で卒業研究の準備段階に到達しなければいけないので、自分で探究したいテーマを立てて、関連文献や資料を探すことが必要です。積極的な参加を求めます。
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社会学、社会理論、情報、メディア、アクティブラーニング
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理論社会学、社会学的コミュニケーション基礎論、社会学的コミュニケーション論
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9784623093885
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入門 社会学
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李侖姫・渡辺深
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ミネルヴァ書房
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2022
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後期のテキストは、受講する学生と相談の上決めます。
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