タイトル
     2024 年度 後期  情報学部 日英区分 :日本語 
  
意思決定と社会的選択   
時間割コード ナンバリング 科目分野
JB4016 JB-2-DS4016-J  
担当教員(ローマ字表記)
  岩井 淳 [Iwai Atsushi]
対象学生 対象年次 単位数
  2年次 ~ 2
授業の目的  
 本講義では,意思決定と社会的選択の基本理論を提示する。主要な論点として,社会的選択理論の重要定理について講義する。本講義の内容は,意思決定支援,民主主義に関する議論を含む。講義では様々な投票手法も紹介され,そのいくつかは情報時代において特に魅力的に思われる。本講義のねらいは,社会的意思決定に関する理論を学ぶ機会と,この領域における独立した研究的関心を育むような機会を,受講生に提供することである。
 
授業の到達目標  
 各学生には,アローの不可能性定理の証明と意思決定過程に関するいくつかの主要な項目を理解することを期待している。
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  

A:諸科学についての基礎的知識と理解 ○
B:論理的・創造的思考力 ○
C:コミュニケーション能力 △
D:社会的倫理観・国際性 △
E:情報社会の諸課題の理解と情報学的知の活用能力 △
F:社会組織や制度に対する知識と社会科学的分析能力 ○
G:データサイエンスの基礎知識と社会実装提案能力 ○
H:情報技術を創出し利活用するための知識基盤 △
I:人文情報学的知識にもとづく課題策定と実践的理念の探索能力 △
J:社会科学的知見を活用した課題発見能力とシステム(制度)構築の提案能力 ○
K:データの収集・分析と数理最適化による課題解決能力 ○
L:計算や情報に関する知識と計算機に関する技術開発能力 △

( ◎:特に重視する ○:重視する △:評価対象 -:評価対象としない )
 
授業概要  
 社会的意思決定に関連した多くの項目を講義と議論を通して学ぶ。受講生には授業前に関連書籍と参考文献に目を通しておくことを期待する。また,口頭での議論の準備にも多くの時間を当てることが望ましい。
 
授業の形式(授業方法)  
 講義形式の授業である。ノートPCの持参が必要である。
 
授業スケジュール  
No.内容
第1回 講義の概要
第2回 基礎論(1)選好の概念
第3回 基礎論(2)個人の合理性
第4回 基礎論(3)効用の個人間比較
第5回 基礎論(4)パレート最適とナッシュ均衡
第6回 社会的選択(1)選好関係1
第7回 社会的選択(2)選好関係2
第8回 社会的選択(3)選好関係3
第9回 社会的選択(4)選好関係4
第10回 社会的選択(5)選好関係5
第11回 社会的選択(6)集合的選択ルール
第12回 社会的選択(7)社会的厚生関数1
第13回 社会的選択(8)社会的厚生関数2
第14回 発展的論点(1)
第15回 発展的論点(2)
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
 本授業は通常の2単位科目であり、基本的に授業時間に加え少なくとも週4時間の時間外学習が期待される。授業の予習、レポート課題、小テストや試験のための学習、その他の関連学習を行う。
 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
 学期中に小テストとレポート提出を行う。また,原則として試験を行う。小テストと試験は合計で評価全体の60%[A, B, C, D, E, F, G, H, I, J, K, L],各レポート提出は合計で全体の40%[A, B, C, D, E, F, G, H, I, J, K, L]を構成する。(ただし全出席を前提としている。)
 
受講条件(履修資格)  
 本科目は2年生科目である。
 
メッセージ  
 以下の「連絡欄」の内容も確認して下さい。事前登録と補足情報の説明があります。履修する可能性がある方は,是非事前登録にご協力下さい。

2024年度 連絡欄(履修登録前):
http://www.si.gunma-u.ac.jp/~iwai/shou_ye.html#sc
 
キーワード  
意思決定,社会的選択理論,アローの不可能性定理,多数決,合理性
 
この授業の基礎となる科目  
 
次に履修が望まれる科目  
 
関連授業科目  

 
教科書  
備考  教科書は指定せず,プリントと電子資料を用いて授業を行う。
 
参考書  
参考書1 ISBN 4-326-50186-3
書名 集合的選択と社会的厚生
著者名 アマルティア・セン著, 出版社 勁草書房 出版年 2000-
備考
参考書2 ISBN 978-0141982502
書名 Collective Choice and Social Welfare: Expanded Edition
著者名 Amartya Sen 出版社 Penguin; 2nd expanded & updated版 出版年 2017
備考
参考書3 ISBN 4130430173
書名 「きめ方」の論理
著者名 佐伯 胖 著, 出版社 東京大学出版会 出版年 1994
備考
参考書4 ISBN 4326503734
書名 社会的選択と個人的評価
著者名 ケネス・J.アロー著, 出版社 勁草書房 出版年 2013-
備考
参考書5 ISBN 4326502665
書名 社会的選択理論
著者名 ジョン・クラーヴェン著, 出版社 勁草書房 出版年 2005-
備考
参考書6 ISBN 4755610761
書名 民主的決定の政治学
著者名 ウィリアム・H・ライカー著, 出版社 芦書房 出版年 1991-
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
 本授業では次のHP資料を用いる:http://www.dss50.org/books/sen_ccsw/comments.html
 また,電子資料の一部はMoodleを介して配信する。
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
https://mdl.media.gunma-u.ac.jp/course/view.php?id=6369
 
授業言語  
教科書・資料:日本語,英語
講義・討論:日本語
 
学生用連絡先  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
学生用メールアドレス  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
教員ホームページ  
http://www.si.gunma-u.ac.jp/~iwai/
 
関連ホームページ  
http://www.si.gunma-u.ac.jp/~iwai/shou_ye.html
 
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