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ろう者の言語である「日本手話」の実技指導を通して初歩レベルの会話を手話で表現できるようにするとともに,ろう者の考え方や行動様式を「ろう文化」という異文化理解の視点で捉えていくことで,身体状況,言語,文化の異なる者の多文化共生社会のあり方について見識を深める。
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講義のテーマに関心があれば全くの初学者で構いません。
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A:諸科学についての基礎的知識と理解 ○ B:論理的・創造的思考力 ○ C:コミュニケーション能力 ◎ D:社会的倫理観・国際性 ◎
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聴覚に障害のある人たちの中には,日本手話という独自の言語を身につけ,独自の文化を築き上げている「ろう者」と呼ばれる人たちがいる。本講義では,日本手話の実技を交えながら,手話とろう文化について概説する。 日本手話は日本語とは異なる文法構造を持っている。そのため実技指導にあたっては,ろう者教員の直接教授により,手話のみ(音声なし)で行う。また,講義形式の中で,文法等に関する理論的な説明も行う。 単に「日本手話」という言語を学ぶだけでなく,その背景となる「ろう文化」について概説する。具体的には,態度や言葉の解釈の違いなどの思考・行動様式や,生活・教育環境の違い,そしてその背景となるろう者社会の歴史や社会事情について幅広く取り扱う。 その上で,具体的に群馬大学のキャンパスにおいて,聴覚に障害のある学生たちが,聞こえる人の世界の中で学生生活をすごす際に,どのような障壁が生じるのか,そして双方の関わりの中でその障壁をどのようにして軽減していけるかを,グループに分かれて話し合い,異文化共生のあり方を考えていく。 また,学内の聴覚障害学生や地域の聴覚障害者との交流がスムーズに行えるよう,日本手話だけでなく,聴覚障害者と通じ合うための様々なコミュニケーション手段についても実践的に学ぶ。
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2名の教員の連携により講義と実技を織り交ぜて授業を進めます。ゲストスピーカーの登壇も計画しています。
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第1,2回: ・講義:ろう者を取りまく生活・教育環境(下島) ・実技:名前,自己紹介(下島) 第3,4回 ・講義:実はずいぶん違う,ろう者と聴者(金澤) ・実技:色やものの形(下島) 第5,6回 ・講義:言語としての日本手話(下島) ・実技:場所を説明する(下島) 第7,8回 ・講義:ろう者の文化・歴史(金澤) 第9,10回 ・講義:さまざまな聴覚障害者:ろう者,難聴者,中途失聴者(金澤) ・実技:感情表現(下島) 第11,12回 ・講義:群馬大学での障害学生支援(ノートテイクの実践を含む)(金澤) ・実技:1日の生活,1年の生活(下島) 第13,14回 ・実技:様々なコミュニケーション手段(下島・金澤) ・聞こえる社会に生きるということ(グループ討議)(金澤) 第15回:まとめ(金澤)
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毎回のリアクションペーパーと試験(理論と実技)で評価します。
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「履修資格」ではありませんが,手話を覚えたいという熱意がある人を歓迎します。
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手話の実技指導では,受け身にならず,ぜひ積極的に手を動かして「参加」してください。また,授業で身につけられる手話は本当に「最初の一歩」程度ですので,受講後にも覚えた手話を忘れず,いろいろな機会を作ってろう者との出会いを増やし,積極的に使って,上手くなってくれることを願っています。
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「言語としての日本手話ⅠA/B,ⅡA/B」 「手話と情報アクセシビリティ」
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