タイトル
     2022 年度 前期  共同教育学部 日英区分 :日本語 
  
日本手話と日本語の違いを学ぶⅢ   
時間割コード ナンバリング 科目分野
EB2634 EB-2-JG0105-J 【共同教育学部】選択科目
担当教員(ローマ字表記)
  中野 聡子 [Nakano Satoko ], 二神 麗子 [Futagami Reiko ], 下島 恭子 [Shimojima, Kyoko]
対象学生 対象年次 単位数
  3年次 ~ 3年次 1
授業の目的  
2016年4月に施行された障害者差別解消法や、各地の地方公共団体で制定されつつある手話言語条例に基づいて、ろう児・者が、教育や生活全般にわたり手話でアクセスできるようにするための支援人材育成と環境整備が喫緊の課題となっている。
本講義では、日本手話から日本語、日本語から日本手話への通訳実践演習を通して、日本手話の言語スキルとコミュニケーションスキルを高め、聞こえない子ども/大人と聞こえる子ども/大人をつなぐ教育・支援の実践力を身につける。
 
授業の到達目標  
■日本手話から日本語、日本語から日本手話への通訳において、情報を正確かつわかりやすく伝える表現方法を考えることができる。
■「言語としての日本手話」(IAB・IIAB),「日本手話と日本語の違いを学ぶ(I・II)で習得済みのものを含めて、日本手話の基本語彙3,500語を習得する。
■ろう児・者の教育を含む社会生活全般に関わる場面の談話について、日本手話から日本語、日本語から日本手話に同時通訳ができる(厚生労働省手話通訳者養成カリキュラム実践課程修了相当)
■教育を中心に、福祉・医療・就労等の場面における談話の通訳に必要な知識(ろう児・者がよく利用する教育・福祉サービスの制度と内容、サービス利用に関わる諸問題など)を身につける
■ろう児・者へのコミュニケーション支援としての手段、人と人のコミュニケーションを通訳でつなぐ手段であることを意識した手話の使い方ができる
■対人専門職としての通訳者の役割を意識し、きこえない人ときこえる人のコミュニケーションを円滑につなぐ調整ができる
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
A:諸科学についての基礎的知識と理解 
B:論理的・創造的思考力 〇
C:コミュニケーション能力 ◎
D:社会的倫理観・国際性 ◎
E:学校教育・教職の基礎理論と知識 -
F:子どもの成長・発達と教育方法 △ 
G:教科・教育課程に関する知識と技能- 
H:学校教育に関する様々な課題 △
I:他者との協働 △
( ◎:特に重視する ○:重視する △:評価対象 -:評価対象としない )
 
授業概要  
■「手話通訳者全国統一試験」「手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)」の実技試験相当の素材を用いて、逐次通訳・同時通訳による演習を行う
■日本手話と日本語の言語スキルを高める言語活動を行う
■通訳者の職業倫理に則った倫理的かつ効果的な意思決定について学ぶ
■学内外における通訳実習を行う(新型コロナ感染拡大状況によって変更・調整あり)
■毎週、授業時間外で取り組む課題を提示する。課題は、手話通訳の前提となる日本手話と日本語の言語スキルを高める内容となっているため必ず取り組むこと
 
授業の形式(授業方法)  
演習・実習
 
授業スケジュール  
順序や内容は、受講生の目標到達状況、ゲスト講師の都合に応じて変更することがあります。

第1回 イントロダクション・ウォーミングアップ課題チャレンジ
第2回  プロジェクト学習:模擬授業(小3国語)(1)
第3回  プロジェクト学習: 模擬授業(小3国語)(2)
第4回  会話の同時通訳演習(1)
第5回  通訳プロセスからみる同時通訳の技術向上
第6回  会話の同時通訳演習(2)
第7回  会話の同時通訳演習(3)
第8回  会話の同時通訳演習(4)
第9回  会話の同時通訳演習(5)
第10回  デマンド・コントロール・スキーマ(1) 概説
第11回  デマンド・コントロール・スキーマ(2) 業務開始前のコントロール(デマンドの予測)
第12回 デマンド・コントロール・スキーマ(3) 業務中のコントロール(医療場面の通訳実習)
第13回  デマンド・コントロール・スキーマ(4) 業務終了後のコントロール(省察的学習)
第14回  通訳実習(1)
第15回  通訳実習(2)
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
■毎週、授業時間外で取り組む課題を提示します。当該課題は、手話通訳の前提となる日本手話と日本語の言語スキルを高める内容となっているため必ず取り組むこと。
■手話通訳の資格取得を目指す学生には希望に応じて,授業外の指導を行っています。詳細は授業の公式LINEでお知らせします。

 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
■授業への積極的参加(積極的な手話表出練習、講師への質問や話しかけ、他の受講生の手話表出や講師とのやりとりからの学び、課題の提出回数、自主的な学習等)…80%
■授業内・外において提出した課題の評価…20%
 
受講条件(履修資格)  
■「言語としての日本手話」(IA・IB・IIA・IIB), 「日本手話と日本語の違いを学ぶ」(I・II)を単位取得済みであること
■障がい等の理由により、合理的配慮を必要とする場合は、事前に担当教員までご相談ください
 
メッセージ  
日本手話と日本語の往還を通して、ヒトが言語を運用する能力の奥深さを知ることができるでしょう。なぜろう児・者は日本語習得に困難を抱えるのか? ろう児の生活言語・学習言語を育てるには、日本手話や日本語をどのように使用するとよいのか? ろう教育及びろう児・者支援の現場で、この問いに応えていく実践力の基礎を身につけられる授業です。
 
キーワード  
聴覚障害、手話通訳、教育、医療、福祉
 
この授業の基礎となる科目  
「言語としての日本手話」(IA/IB/IIA/IIB)
「日本手話と日本語の違いを学ぶ」(I/II)
 
次に履修が望まれる科目  
「SDGs総合演習: 日本手話を活用した聴覚障害児者支援の実践」
 
関連授業科目  
 
教科書  
教科書1 ISBN 9784866393520
書名 入門・やさしい日本語 : 外国人と日本語で話そう
著者名 吉開章 出版社 アスク出版 出版年 2020
備考
教科書2 ISBN 9784816352874
書名 すぐに使える手話パーフェクト辞典
著者名 米内山明宏 出版社 ナツメ社 出版年 2012
備考
教科書3 ISBN 9784874246702
書名 日本手話で学ぶ手話言語学の基礎
著者名 松岡和美 出版社 くろしお出版 出版年 2015
備考
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784865000276
書名 はじめての手話 : 初歩からやさしく学べる手話の本
著者名 木村晴美, 市田泰弘 出版社 生活書院 出版年 2014
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
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学生用メールアドレス  
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オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
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教員ホームページ  
https://sign.hess.gunma-u.ac.jp/
 
関連ホームページ  
 
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