タイトル
     2022 年度 後期  共同教育学部 日英区分 :日本語 
  
日本手話と日本語の違いを学ぶⅡ   
時間割コード ナンバリング 科目分野
EB2633 EB-2-JG0104-J 【共同教育学部】選択科目
担当教員(ローマ字表記)
  中野 聡子 [Nakano Satoko ], 二神 麗子 [Futagami Reiko ], 下島 恭子 [Shimojima, Kyoko]
対象学生 対象年次 単位数
  2年次 ~ 2年次 1
授業の目的  
2016年4月に施行された障害者差別解消法や、各地の地方公共団体で制定されつつある手話言語条例に基づいて、ろう児・者が、教育や生活全般にわたり手話でアクセスできるようにするための支援人材育成と環境整備が喫緊の課題となっている。
本講義では、日本手話から日本語、日本語から日本手話への逐次・同時通訳演習と日本手話による言語活動を通して、教育場面を含む日本手話の言語スキルとコミュニケーションスキルを高めることを目的とする。
 
授業の到達目標  
■ろう者の日常生活および社会全般に関わるテーマの単独談話及び会話について、日本手話から日本語、日本語から日本手話に逐次または同時通訳ができる(厚生労働省手話通訳者養成カリキュラム応用課程修了相当)
■「言語としての日本手話IA/IB・IIA/IIB」「日本手話と日本語の違いを学ぶ」(I)で習得済みのものを含めて、日本手話の基本語彙3,000語を習得する
■教育を中心に、福祉・医療・就労等の場面における談話の通訳に必要な知識(ろう児・者がよく利用する教育・福祉サービスの制度と内容、サービス利用に関わる諸問題など)を身につける
■ろう児・者へのコミュニケーション支援としての手段、人と人のコミュニケーションを通訳でつなぐ手段であることを意識した手話の使い方ができる
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
A:諸科学についての基礎的知識と理解 ○
B:論理的・創造的思考力 △
C:コミュニケーション能力 ◎
F:子どもの成長・発達と教育方法 ○ 
H:学校教育に関する様々な課題 ○
I:他者との協働 ◎
 
授業概要  
授業の前半では、同時通訳の過程を取り出した通訳スキルトレーニングや通訳遂行、後半では日本手話の言語スキルを高めるための言語活動を行う。毎週、授業時間外で取り組む課題を提示する。課題は、手話通訳の前提となる日本手話と日本語の言語スキルを高める内容となっているため必ず行うこと。
 
授業の形式(授業方法)  
演習
 
授業スケジュール  
順序や内容は、受講生の目標到達状況に応じて変更することがあります。

第1回  オリエンテーション・前期の復習
第2回  サイト・トランスレーション
第3回  聞く(見る)と話すを同時に行う訓練(1)
第4回  聞く(見る)と話すを同時に行う訓練(2)
第5回  会話通訳(1)
第6回  会話通訳(2)
第7回  会話通訳(3)
第8回  会話通訳(4)
第9回 講義:ろう運動と手話通訳派遣事業
第10回  単独談話通訳(1)
第11回  単独談話通訳(2)
第12回  単独談話通訳(3)
第13回 単独談話通訳(4)
第14回  プロジェクト学習(1) 準備
第15回  プロジェクト学習(2) 発表
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技 授業30~45時間、授業時間外15~0時間
 
■毎週、授業時間外で取り組む課題を提示します。当該課題は、手話通訳の前提となる日本手話と日本語の言語スキルを高める内容ですので、授業にスムーズについていけるように必ず取り組んでください。
■手話通訳の資格取得を目指す学生には希望に応じて、授業外の指導を行っています。詳細は授業の公式LINEでお知らせします。

 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
【授業には3分の2以上の出席を必要とする】
■出席の確認は毎回授業終了後に提出されたリアクションシートで行います。リアクションシートの提出期限は授業翌日の昼12:00です。
■積極的・主体的な学び(積極的な手話表出練習、講師への質問や話しかけ、他の受講生の手話表出や講師とのやりとりからの学び、宿題の提出回数、自主的に行う学習等)…80%
■授業内・外において取り組んだ課題の内容に対する評価…20%
 
受講条件(履修資格)  
■「言語としての日本手話」(IA/IIB/IIA/IIB)、「日本手話と日本語の違いを学ぶ」(I)を単位取得済みであること
■障がい等の理由により、合理的配慮を必要とする場合は、事前に担当教員までご相談ください
 
メッセージ  
日本手話と日本語の往還を通して、ヒトが言語を運用する能力の奥深さを知ることができるでしょう。なぜろう児・者は日本語習得に困難を抱えるのか? ろう児の生活言語・学習言語を育てるには、日本手話や日本語をどのように活用するとよいのか? ろう教育及びろう児・者支援の現場で、この問いに応えていく実践力の基礎を身につけられる授業です。
 
キーワード  
日本手話、日本語、手話通訳、教育・コミュニケーション支援、ろう児・者
 
この授業の基礎となる科目  
「言語としての日本手話」(IA/IB)(IIA/IIB)
「日本手話と日本語の違いを学ぶ」(I)
 
次に履修が望まれる科目  
「日本手話と日本語の違いを学ぶ III」
 
関連授業科目  
 
教科書  
教科書1 ISBN 9784866393520
書名 入門・やさしい日本語 : 外国人と日本語で話そう
著者名 吉開章 出版社 アスク出版 出版年 2020
備考
教科書2 ISBN 9784816352874
書名 すぐに使える手話パーフェクト辞典
著者名 米内山明宏 出版社 ナツメ社 出版年 2012
備考
教科書3 ISBN 9784874246702
書名 日本手話で学ぶ手話言語学の基礎
著者名 松岡和美 出版社 くろしお出版 出版年 2015
備考
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784865000276
書名 はじめての手話 : 初歩からやさしく学べる手話の本
著者名 木村晴美, 市田泰弘 出版社 生活書院 出版年 2014
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
学生用メールアドレス  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
教員ホームページ  
https://sign.hess.gunma-u.ac.jp/
 
関連ホームページ  
 
ページの先頭へ