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多様なアプローチが可能な領域であるが、本講義では社会学の領域からコミュニケーションを論じる。最初に社会学という学問がそもそもどのような考え方をするのか解説した上で、シンボリック・インタラクショニズム、社会システム論、エスノメソドロジー、感情社会学、ドラマトゥルギー、といったさまざまな社会学理論から捉えられるコミュニケーションについて論じる。 本学部のカリキュラムポリシーのうち、「1.大学での学修に必要な基礎的な学力や学修の方法・技術を習得させ、多角的な視点から問題を探求する姿勢を身に付けさせる教育」に該当する科目。
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(1)社会学という学問の考え方を理解すること。 (2)ミクロ社会学で扱うコミュニケーションをめぐる概念や基本的な理論について理解すること。 (3)(2)を通じて、現代社会で起こるさまざまな現象を批判的に見る態度を身につけること。
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本学部ディプロマポリシーのうち「1.社会で情報が生産・流通・加工・蓄積・活用される一連のプロセス(社会情報過程)に関する知識を有し、課題を理解できること」に該当する科目。
評価の観点は以下の通りである。
(1)社会情報過程の理解 ◎ (2)組織と社会の諸課題への関心 〇 (3)科学的な思考力と伝達能力 〇 (4)データの収集・分析能力 ― (5)外国語運用能力 ―
(◎:特に重視する,〇:重視する,△:評価対象,―:評価対象としない)
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教師は次のようなトピックについて講義する。コミュニケーションと自我/コミュニケーション・メディアとしてのシンボル/シンボリック・インタラクショニズム/感情規則と感情管理/ドゥラマトゥルギーとしてのコミュニケーション/権力とコミュニケーション
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基本的に講義形式(オンライン)で展開するが、moodleを用いて受講生からの質問やコメントを取り入れつつ授業をすすめる。
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授業の展開によっては変更もありうる。
第1回 イントロダクション コミュニケーション論の見取り図 コミュニケーション論の切り口はかなり多様であり、どのような講義であっても偏ったものにならざるをえない。本講義で扱うことと扱わないことを紹介し、アウトラインを提示する。
第2回・第3回 コミュニケーションと自我/自己の発達 G・H・ミードの見解を参照しつつ、コミュニケーションの中で自我/自己がいかにして構成されてくる(と考えられている)かを解説する。
第4回・第5回 承認をめぐる闘争 R・D・レイン、石川准、P・ブルデューの議論を題材にしつつ、お互いを尊重すべき存在として認め合う、相互承認の問題を考える。
第6回・第7回 会話における社会的秩序 エスノメソドロジーの会話分析を通して、コミュニケーションにおいて社会的秩序が維持されていくメカニズムを考察する。
第8回・第9回 感情管理と社会 A・ホックシールドの議論を題材にしつつ、現代社会における感情規則、感情管理といった問題について考察し、こうした問題が成立する社会的条件について解説する。
第10回・第11回 演技としての相互行為 E・ゴフマンの議論を参照して相互行為を劇場における演技として捉える見方を学ぶ。演技であることがお互いに分かっているにも関わらず、なぜわたしたちはそのようなことをするのか、考察する。
第12回・第13回 コミュニケーションと権力 相互行為局面で作用する権力の問題を考える。自由に振る舞っているつもりの空間でも、権力が作用すると考えられる場面があり、その意味を考察する。
第14回・第15回 コミュニケーションにおける同調圧力 特に日本的コミュニケーションの特徴といわれる集団主義や同調圧力の問題をとりあげ、社会学的にどのような分析・理解が可能か、可能性を提示する。
第16回 レポート提出日 講義内容に関するレポートを提出してもらう。
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予習は特に必要ないが、授業中に参考文献を指示するので、それに基づいて発展的な学修をすることが望ましい。
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学期末レポートの成績によって評価する。
成績は、90点以上「S」、89~80点「A」、79点~70点「B」、69点~60点「C」、59点以下は「D」。
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具体的な例を取り扱ってわかりやすい授業にするつもりなので、疑問点は積極的に質問して欲しい。
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役割取得、感情規則、ドゥラマトゥルギー、権力、同調圧力
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社会学的コミュニケーション論、理論社会学Ⅰ、理論社会学Ⅱ
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授業を通じて準拠するようなテキストはない。参考文献は授業中に適宜指示する。
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