タイトル
     2019 年度 前期  社会情報学部 日英区分 :日本語 
  
社会情報学基礎論   
時間割コード ナンバリング 科目分野
SB1001 1021SB1CR11001  
担当教員(ローマ字表記)
  伊藤 賢一 [Itoh Kenichi], 岩井 淳 [Iwai Atsushi], 平田 知久 [Tomohisa Hirata], 吉良 知文 [Kira Akifumi]
対象学生 対象年次 単位数
  1年次 ~ 2
授業の目的  
 社会情報学の研究対象や方法などについての基礎的理解を通して,本学部での学修の意味や意義を理解できる。

 概ね下記の社会情報学部カリキュラムポリシーに該当する科目である。

1.大学での学修に必要な基礎的な学力や学修の方法・技術を習得させ、多角的な視点から問題を探求する姿勢を身に  付けさせる教育
 
授業の到達目標  
1.社会情報学に関する基礎的知識を修得できる
2.メディアの役割に対する理解が得られる
3.社会科学的知見に対する理解が得られる
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
 下記の社会情報学部ディプロマポリシーに関連する科目である。

1.社会で情報が生産・流通・加工・蓄積・活用される一連のプロセス(社会情報過程)に関する知識を有し、課
  題を理解できること
2.情報社会に生起する組織や地域社会の諸課題に関心を持ち、その解決に意欲を持つこと

 評価の比重は以下の通りである。

 (1)社会情報過程の理解     ◎
 (2)組織と社会の諸課題への関心 ◎
 (3)科学的な思考力と伝達能力  〇
 (4)データの収集・分析能力   ―
 (5)外国語運用能力       ―

    (◎:特に重視する,〇:重視する,△:評価対象,―:評価対象としない)
 
授業概要  
 本講義では、社会情報学の研究対象、方法ならびに、情報社会の進展過程、およびそこでの情報やメディアの果たす役割について概説するが、社会情報学への本学部固有のアプローチについて全般的な理解を深めるためにさまざまな専門分野からなる複数の担当者によって講義する。
 
授業の形式(授業方法)  
 講義形式だが、適宜コメントペーパー等を用いて対話・討論の要素を取り入れた授業にしたい。
 
授業スケジュール  
第1回 オリエンテーション:講義内容の説明、成績評価についての説明
 担当者の紹介、社会情報学入門の講義内容と成績評価について説明する。

情報社会とは何か1
 NHKの映像を見ながら、情報社会とは何なのか、それ以前の社会とどこが変わったと考えられるのかを考える。

第2回 情報社会とは何か2
 ベル、トフラー、ウェブスターの考え方を参照しながら、情報社会についてこれまでどのようなことが語られてきたのか、学術的に情報社会を捉える際の問題的について整理する。

第3回 情報技術と社会1
 映像教材を見ながら、情報技術がもたらしたインパクトについて考える。

第4回 情報技術と社会2
 メディアの歴史を簡単に辿ることによって、情報技術と社会のかかわりについて考える。

第5回 情報化社会と世界――インターネットカフェの事例研究1
 香港のインターネットカフェを事例として、アジアの経済的先進地域において自らのインターネット環境を持つことができなかった人々に着目し、その社会的・経済的・文化的特質を明らかにする。

第6回 情報化社会と世界――インターネットカフェの事例研究2
 バンコク(タイ)のインターネットカフェを事例として、アジアの中進国において自らのインターネット環境を持つことができなかった人々に着目し、その社会的・経済的・文化的特質を明らかにする。

第7回 情報化社会と世界――インターネットカフェの事例研究3
 東京のインターネットカフェを事例として、世界的なネット先進国でもある日本のネット環境の特質を、インターネットカフェ利用の比較の観点から論じる。

第8回 情報の処理とコミュニケーション(1):情報の形態-アナログとデジタル
 通信,放送,出版,あるいはWebサイトアップなど,今日やりとりされる様々な情報はどれもデジタル情報のかたちをとることが多い。デジタルとはどういうことなのか,その本質を整理する。

第9回 情報の処理とコミュニケーション(2):交わる知性-情報の共有を考える
 近年では,個人だけでなく,集団の営みを支援するようなシステムもいろいろと提案されている。特に情報の共有を促すタイプのシステムに焦点をあて,どのような支援をするのか紹介する。

第10回 情報の処理とコミュニケーション(3):何をどう伝えるのか-社会のなかの循環を考える
 個人であれ,集団であれ,表現主体は受け取った情報を処理して,何をどう表現するのかを決めていく。こうして社会に送り出された情報が,また個人や集団に受けとられていく。現代社会におけるその循環を改めて考える。

第11回 情報と意思決定(1):モデル化と最適化
 何かしらの意思決定が求められる場面で、「どうするのがベストか?」を科学的に、つまり筋のとおった方法で解決するための「問題解決学」であるオペレーションズ・リサーチ(OR)の考え方に触れる。

第12回 情報と意思決定(2):社会シミュレーション
 ネットワークを通じてたくさんの情報を入手できる現在の情報社会においては、膨大な情報を適切に分析・加工し、それを活用するスキルがより重要である。ここでは、社会シミュレーションの技法や地理情報システムを活用した意思決定とその役割について学ぶ。

第13回 情報と意思決定(3):人工知能とその応用
 近年、私たちの身近なところでも活用されている人工知能(AI)について正しい知識を身につける。また、個人ではなく社会のための意思決定のあり方(公平な意思決定とは何か?)について理解を深める。

第14回 社会情報学シンポジウムへの参加(振替)

第15回 社会情報学シンポジウムへの参加(振替)

第16回 期末テスト
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
授業中に指示した参考文献を用いて、発展的な学修をすることが望ましい。
 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
 3分の2以上の出席は最低限の義務。成績評価はレポートで行う。4人の担当者がそれぞれ課したレポート課題のうち、2つを選んで学期末までにレポートを提出してもらう。
 
受講条件(履修資格)  
特にない。
 
メッセージ  
社会情報学の入門であるが、内容は濃いのでじっくり考え、質問や要望を積極的に出して欲しい。
 
キーワード  
情報,メディア,意思決定,学際性,総合性,移動,ネット利用の国際比較,アナログ/デジタル,共有,循環,オペレーションズ・リサーチ,社会シミュレーション,人工知能(AI)
 
この授業の基礎となる科目  
特にない。
 
次に履修が望まれる科目  
興味関心に応じた多彩な科目
 
関連授業科目  
 
教科書  
 
参考書  
 
教科書・参考書に関する補足情報  
必要な資料は随時配布する。
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
https://g3.si.gunma-u.ac.jp/moodle/course/view.php?id=23
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
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学生用メールアドレス  
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オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
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教員ホームページ  
http://www.si.gunma-u.ac.jp/~itoken/index.html
 
関連ホームページ  
 
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