タイトル
     2014 年度 後期  理工学部 化学・生物化学科 日英区分 :日本語 
  
化学・生物化学基礎Ⅳ   
時間割コード ナンバリング 科目分野
TB2573 1051TB1VS10006  
担当教員(ローマ字表記)
  園山 正史 [Sonoyama Masashi]
対象学生 対象年次 単位数
  1年次 ~ 2
授業の目的  
目標: 生体を構成している基本的物質(アミノ酸・単糖・脂質・ヌクレオチド)の化学構造と基本的性質,および,それらが脱水縮合・集合してできるタンパク質・炭水化物・脂質二重膜・核酸の構造・機能について学ぶ.
学習効果: 生命科学において生体を構成している物質を学ぶ事は,英文を読むために英単語を学ぶのと似ている.この講義では,生命現象を正しく理解するため の基礎として,個々の生体構成物質の化学的・物理的構造に対する適切なイメージを培う.また,生体には様々な物質が存在するが,基本的には共通の構成原 理・相互作用原理が働いており,統一的な理解が可能である事も理解する.
 
授業の到達目標  
初歩的なレベルから平易に解説する.
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
 
授業概要  
 生体を構成している物質を概観した後,生体物質の構築原理・生体物質の間に働く相互作用について説明する.その後,主要な生体高分子である,タンパク質・炭水化物・脂質・核酸について,それぞれの構造と機能について説明する.
 
授業の形式(授業方法)  
通常の講義方式で行う.
 
授業スケジュール  
第1回 概要,生体を構成する物質,生体高分子の構築原理
第2回 生体分子の間に働く相互作用
 まず,化学・生物化学基礎Ⅳの講義の概要について説明する.生体を構成している分子は多種多様であるが,それを構成している元素や官能基,生体分子の間に働く相互作用は限られている事,生体高分子の構築原理は共通である事,水が生命に何故必須なのかを次ぎに説明する.
第3回 アミノ酸,ペプチド
第4回 アミノ酸,ペプチド
 アミノ酸の基本構造と荷電状態について先ず説明し,次ぎにタンパク質を構成する20種類のアミノ酸の化学構造・性質・表記法について説明する.アミノ酸が脱水縮合してできるペプチドとその化学構造の表現法についても説明する.
第5回 タンパク質
第6回 タンパク質
第7回 タンパク質
 タンパク質の機能,タンパク質構造の階層性(一次~四次構造),タンパク質の立体構造の重要性とその変化,タンパク質の簡単な分析法について説明する.
第8回  中間まとめ
第9回 糖質
第10回 糖質
 単糖の化学構造とその表記法・多様性,主要な単糖の機能,糖の結合様式,二糖・多糖の構造と機能について説明する.更に糖タンパク質・糖脂質の機能についても触れる.
第11回 脂質,膜
第12回 脂質,膜
 脂質と総称される種々の化合物(脂肪酸・油脂・リン脂質・糖脂質・コレステロール)の化学構造,脂質によって形成される二重膜とその役割について説明する.
第13回 核酸
第14回 核酸
第15回 核酸
 ヌクレオチドの化学構造とその表記法,核酸の二重らせん構造と機能,核酸の分析方法について説明する.
第16回 期末試験
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技 授業30~45時間、授業時間外15~0時間
 
 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
小テストや宿題を課す場合もある.基本的には、中間試験と期末試験の成績により評価する.
 60点以上を合格とし,90点以上かつ上位5%以内のものをS,100~80点をA,79~70点をB,69~60点をC,60点未満をDとして評価する.
 
受講条件(履修資格)  
理工学部化学・生物化学科1年生のための講義である.
 
メッセージ  
 学習はあくまでも「理解」である.「単に暗記したもの」は全く役に立たない.理解しようとして頭の中で内容を反芻していれば自然と「憶えてしまう」ハズである.
 どんな分野でもそうだが,実際に使えるようになるためにはかなり深い学習が必要である.しかし,深い講義は学生のレベル差などのために通常の講義では不可能である.仕事や研究を始めればわかってくるであろうが,自分で自発的に本や論文を読んで学習した事しか身に付かない(役に立たない)ものである.
 授業中に分からない点があれば,その場で質問して欲しい.分からないのは君一人だけではない可能性が高い.
 私語で授業を妨害する学生は減点する.
 
キーワード  
生体構成物質,非共有結合性相互作用,光学活性,アミノ酸,ペプチド,タンパク質,構造,糖質,脂質,二重膜,ヌクレオチド,核酸,二重らせん
 
この授業の基礎となる科目  
高校の化学・生物、教養教育科目(学部別科目)の化学・基礎生物学
 
次に履修が望まれる科目  
生化学,細胞生物学,分子生物学,微生物学
 
関連授業科目  
化学・生物化学基礎I, II, III
 
教科書  
教科書1 ISBN 9784759811902
書名 マッキー生化学 : 分子から解き明かす生命
著者名 Trudy McKee, James R.McKee [著],福岡伸一 監訳,市川厚 監修, 出版社 化学同人 出版年 2010
備考
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784621078266
書名 マクマリー生物有機化学
著者名 McMurry, Castellion, Ballantine [著],菅原二三男 監訳, 出版社 丸善 出版年 2007
備考
参考書2 ISBN 9784315518672
書名 細胞の分子生物学
著者名 Bruce Alberts, Alexander Johnson, Julian Lewis, Martin Raff, Ke 出版社 ニュートンプレス 出版年 2010
備考
参考書3 ISBN 9784807908073
書名 ヴォート生化学
著者名 DONALD VOET, JUDITH G.VOET 著,田宮信雄, 村松正實, 八木達彦, 吉田浩, 遠藤斗志也 訳, 出版社 東京化学同人 出版年 2012
備考
参考書4 ISBN 978-4524262144
書名 Essential細胞生物学
著者名 Bruce Alberts, Dennis Bray, Karen Hopkin, Alexander Johnson, Ju 出版社 南江堂 出版年 2011
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
学生用メールアドレス  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
教員ホームページ  
http://biomolsci.chem-bio.st.gunma-u.ac.jp/
 
関連ホームページ  
 
ページの先頭へ