タイトル
     2024 年度 後学期  教養教育 日英区分 :日本語 
  
言語としての日本手話ⅡA   
時間割コード ナンバリング 科目分野
LB2337 LB-1-HU0032-J 【教養教育】人文科学科目群
担当教員(ローマ字表記)
  中野 聡子 [Nakano Satoko ], 金澤 貴之 [Kanazawa Takayuki], 下島 恭子 [Shimojima, Kyoko]
対象学生 対象年次 単位数
    1
授業の目的  
重度の聴覚障害児・者とのコミュニケーションでは、手話や文字など、音声を介しない視覚的手段が必要となる。本講義では、日本語とは異なる言語体系を持つ日本手話について、CEFRのA2-B1レベルの言語運用力の習得を目指す。本講義は、「言語としての日本手話IA/IB」が履修済みであることを条件とする。また、「言語としての日本手話IIB」と連続した演習授業となっているため、2つの授業を併せて履修することを条件とする。
 
授業の到達目標  
1)日本手話で、CEFR(学習、教授、評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠)

CEFR A2:
A2:
ごく基本的な個人情報や家庭情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係のある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。

CEFR B1:
仕事、学校、職場で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。手話で話されるときに起こりそうなたいていの事態に対処することができる。身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた脈絡のあるテクストを作ることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。

2)日本手話の基本語彙1500語を習得する(750語は「言語としての日本手話IA/IB」で習得済み)
3)聴覚障害者を始めとする配慮の必要な人々とのコミュニケーションにおける基本姿勢を身につける
4)聴覚障害とその支援に関する基礎知識を身につける
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
A:諸科学についての基礎的知識と理解 ○
B:論理的・創造的思考力 ○
C:コミュニケーション能力 ◎
D:社会的倫理観・国際性 ◎
 
授業概要  
対面による毎回の授業では、手話による言語活動を通じて、日本手話の言語運用能力(文法的能力、社会言語的能力、談話的能力、方略的能力)を高めていく。このほか、オンデマンド授業として、聴覚障害やその支援に関わる基礎知識を学ぶ。
 
授業の形式(授業方法)  
演習
 
授業スケジュール  
<対面授業>
「言語としての日本手話」のIIAとIIBを合わせた授業スケジュールである。
学修進捗状況等に応じて変更することがある。

第1回 オリエンテーション
第2回 文末コメント
第3回 関係節と補文構造
第4回 空港を案内する
第5回 無人島に持っていくなら
第6回 買い物1
第7回 買い物2
第8回 津波からの避難1
第9回 津波からの避難2
第10回 絵本の読み聞かせをしよう1
第11回 絵本の読み聞かせをしよう2
第12回 ストーリーを作ろう1
第13回 ストーリーを作ろう2
第14回 障害者の雇用1
第15回 障害者の雇用2
第16回 電話リレーサービス1
第17回 電話リレーサービス2
第18回 買い物2
第19回 クレームの申立て
第20回 ろう者の職業
第21回 デフジョークを楽しもう
第22回 手話語り1
第23回 手話語り2
第24回 日本のお雑煮大調査
第25回 図の説明をしよう
第26回 病院のアクセシビリティ1
第27回 病院のアクセシビリティ2
第28回 聴覚障害者に関する福祉サービス
第29回 翻訳にチャレンジ1
第30回 ろう教育

<オンデマンド授業>
「言語としての日本手話」のIIAとIIBを合わせた授業である。SL-LMSで講義動画を視聴したあと、事後課題で80点以上とる必要がある。
1. 障害福祉の基礎
2. 聴覚障害者活動と聴覚障害者福祉制度
3. ボランティア活動
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
■「言語としての日本手話IIA・IIB」を併せて、毎週宿題がある。
■当該授業日の前日までに、授業資料を提示するので、言語活動で出てきそうな語彙や表現は前もって予習しておくこと。
■対面授業のほかに、オンデマンド授業と事後課題がある。


 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
■積極的・主体的な学び(授業への出席,  宿題の提出回数, 積極的な手話表出練習、講師への質問や話しかけ、他の受講生の手話表出や講師とのやりとりからの学び、自主的な学習等)…70%(B,C,D)
・出席の確認は毎回授業終了後に提出されたリアクションシートで行う。リアクションシートの提出期限は授業翌日の昼12:00とする。
・体調等の理由により配慮を求めたい場合は医師の診断書(またはそれと同等の証明書)を提出したうえで, 提示された代替課題に取り組み提出すること。診断書等及び代替課題の提出がない場合は欠席扱いとなる。
・宿題の提出回数が3分の2未満の場合は単位が取得できない。
・オンデマンド授業はすべての回について、事後課題で80点以上をとれていなければ単位取得ができない。

■授業におけるタスクや宿題の内容に対する評価(日本手話の言語スキル)…30%(A, C)
・学期末試験(2月5日)の得点を含む(資料・動画の閲覧不可)。
 
受講条件(履修資格)  
■「言語としての日本手話IIB」も履修すること。
■障がい等の理由により、合理的配慮を必要とする場合は、事前に担当教員までご相談ください。
 
メッセージ  
■「言語としての日本手話IA/IB/IIA/IIB」をすべて終えると、厚生労働省手話奉仕員養成課程を終えたとみなし、手話奉仕員の資格がとれます(取得要件や手続きは居住地によって異なります)。群馬大学からオープンバッジ(手話サポーター養成プログラム「手話奉仕員養成コース」)が授与されます。

■手話サポーター養成プログラムの詳細については、手話サポーター養成プロジェクトのHPをご覧ください。
https://sign.hess.gunma-u.ac.jp/education/index.html


■全国手話検定試験へのチャレンジをおすすめします。受験する級については担当教員にご相談ください。
https://kentei.com-sagano.com/

■少しずつわかるようになってきた日本手話を授業時間外でもどんどん使っていきましょう。言語学習は、とにかく「使うこと」の積み重ねが大切です。NHK手話ニュースや子ども手話ウィークリーをみる、地域の手話サークルに参加するなど、授業時間外でも手話にふれることをお勧めします。
 
キーワード  
日本手話、手話言語、ろう者、コミュニケーション
 
この授業の基礎となる科目  
「言語としての日本手話IA/IB」
 
次に履修が望まれる科目  
「日本手話と日本語の違いを学ぶI」
 
関連授業科目  


 
教科書  
教科書1 ISBN 9784816352874
書名 すぐに使える手話パーフェクト辞典
著者名 米内山明宏 出版社 ナツメ社 出版年 2012
備考
教科書2 ISBN 9784874246702
書名 日本手話で学ぶ手話言語学の基礎
著者名 松岡和美 出版社 くろしお出版 出版年 2015
備考
 
参考書  
参考書1 ISBN 9784865000276
書名 はじめての手話 : 初歩からやさしく学べる手話の本
著者名 木村晴美, 市田泰弘 出版社 生活書院 出版年 2014
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
https://mdl.media.gunma-u.ac.jp/course/view.php?id=3461
    ↑
こちらの群馬大学のLMSは使いません。
共同教育学部手話サポーター養成プロジェクト室のSL-LMS(遠隔手話教育システム)を使用します。
 
授業言語  
 
学生用連絡先  
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学生用メールアドレス  
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オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
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教員ホームページ  
https://sign.hess.gunma-u.ac.jp/
 
関連ホームページ  
 
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