重度の聴覚障害児・者とのコミュニケーションでは、手話や文字など、音声を介しない視覚的手段が必要となる。本講義では,日本語とは異なる言語体系を持つ日本手話について、CEFRのB1レベルの言語運用力の習得を目指す。本講義は、「言語としての日本手話IB」と連続した演習授業となっているため、2つの授業を併せて履修することを条件とする。
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1)日本手話で、CEFR(学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)B1レベルの言語運用力を身につける(全国手話検定試験2〜3級相当) B1: ・仕事、学校、娯楽で普段であうような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。 ・その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる(※ ろう者と一緒に旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態とする) ・身近で個人的にも関心のある話題について、単純な方法で結びつけられた、脈絡のあるテクストを作ることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短く述べることができる。 2)日本手話の基本語彙750語を習得する 3)聴覚障害者を始めとする配慮の必要な人々とのコミュニケーションにおける基本姿勢を身につける
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A:諸科学についての基礎的知識と理解 ○ B:論理的・創造的思考力 ○ C:コミュニケーション能力 ◎ D:社会的倫理観・国際性 ◎
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毎回の授業では、手話による言語活動を通じて、日本手話の言語運用能力(文法的能力、社会言語的能力、談話的能力、方略的能力)を高めていく。
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第1回 イントロダクション・手話にふれてみよう 第2回〜第11回 日常生活や社会における身近な話題を取り上げた手話による言語活動を行います ・プレタスク: 言語活動を行う前に、背景知識や語彙を広げる学習 ・タスクの実行:与えられたタスクを実行。タスクによって活動形態は異なります ・レビュー:行ったタスクについて、語彙、文法、表現等について振り返ります 第12回 プロジェクト学習1: イベントを企画しよう 第13回 プロジェクト学習2: ろう学校に行って絵本の読み聞かせをしよう 第14回 プロジェクト学習3: 私が市長になったら 第15回 プロジェクト学習4: 病院のアクセシビリティ
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■「言語としての日本手話IA・IB」を併せて、毎週宿題があります。 ■当該授業日の前日までに、授業資料を提示するので、言語活動で出てきそうな語彙や表現は前もって予習しておいてください。 ※資料には動画データを含むため、google driveで共有します。使い方はイントロダクションで説明します。 ※お知らせや連絡には、授業専用の公式LINEアカウントを使用します。担当教員への相談の際も、LINEを利用してください。
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【授業には3分の2以上の出席を必要とする】 ■出席の確認は毎回授業終了後に提出されたリアクションシートで行います。リアクションシートの提出期限は授業翌日の昼12:00です。 ■積極的・主体的な学び(積極的な手話表出練習、講師への質問や話しかけ、他の受講生の手話表出や講師とのやりとりからの学び、宿題の提出回数、自主的な学習等)…80% ■授業におけるタスクや宿題の内容に対する評価(日本手話の言語スキル)…20%
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■「言語としての日本手話IB」も履修すること。 ■障がい等の理由により、合理的配慮を必要とする場合は、事前に担当教員までご相談ください。
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これまで、どこかで学んだり、なんとなくやってみたことがあった「日本手話」。しかしそれが他の言語と同様に独立した言語体系をもつ言語であることは、知らなかったのではないでしょうか。本講義では、本当に「使える」日本手話を学ぶことができます。あなたのコミュニケーションの幅を視覚言語まで広げてみませんか。
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