|
|
|
|
普段の会話において、私たち人間は、ことばを用いておよそ淀みなくコミュニケーションを行っています。このことはごく当たり前のように思えるかもしれませんが、私たちが首尾よくコミュニケーションを行えるのも、その根底に何らかの原理が働いているからではないでしょうか。本ゼミでは、「話し手が発したことばを、聞き手はどのように解釈しているのだろうか」という疑問をもとに、ことばが解釈される過程と、その過程を支配している原理について、「語用論」を中心に言語学的な観点から考察していきます。 「語用論」とは、コミュニケーション、ことばの意味、発話解釈の仕組みなどに関する問題を扱う言語学の領域のことです。ゼミでは、言語学的コミュニケーション論1, 2 で学んだ知識を基に、文献の輪読・発表を通して語用論の基本的な概念や理論を理解するとともに、それらを用いて日本語や英語の言語表現・現象の分析を行います。そして、私たちがコミュニケーションを行う際には、文法や単語の意味といった言語的知識に加え、発話の状況や聞き手の持つ想定といった非言語的知識や、人間の持つ認知的能力がいかに重要な役割を果たしているのかを明らかにしていきます。
|
|
|
言語学・語用論の観点から、言語表現や言語現象の分析ができる。
|
|
|
E:情報社会の諸課題の理解と情報学的知の活用能力 ◎ F:社会組織や制度に対する知識と社会科学的分析能力 - G:データサイエンスの基礎知識と社会実装能力 - H:情報技術を創出し利活用するための知識基盤 - I:人文情報学的知識にもとづく課題策定と実践的理念の探索能力 ◎
|
|
|
|
ゼミ生の研究内容に沿った文献の輪読・討論、研究内容の発表など
|
|
|
3年次ゼミでは、4年次の卒業研究の準備段階として、①語用論の理論を学び、卒業論文での分析に使えるレベルまで理解する、②研究テーマを選定する、③先行研究を調査する、④卒業研究の概要をまとめる、の4点を以下のスケジュールで行っていきます。
・前期: 語用論の概論書の輪読・発表・討論(語用論の理論:グライスの理論、発話行為理論、ポライトネス理論、関連性理論などについて) 研究テーマの選定、発表・討論
・夏休み: 研究内容の概要をまとめる 先行研究の調査・後期に読む文献の選定
・後期: 研究内容の概要発表・討論 研究テーマに沿った文献(先行研究)の輪読と研究内容に関する発表・討論 卒研概要(500字)をまとめ、発表・討論
・春休み: レポートを執筆(後期に読んだ文献(先行研究)などをまとめる)
|
|
|
|
テキストや論文の指定された個所を読み、発表の準備を行う。 各自で卒業研究で扱うテーマを設定し、先行研究の調査・発表、レポートの執筆などを行う。
|
|
|
レポート 50% E・I 授業への貢献度/発表 50% E・I
|
|
|
言語学的コミュニケーション論1, 2を履修済みの学生が望ましい。
|
|
|
ことばやコミュニケーションに関心のある学生の受講を希望します。ことばはテーマとしては身近ですが、本ゼミでは言語学(語用論)からのみアプローチをするため、研究可能な範囲は狭いかもしれません。 参考までに、これまでの所属学生は次のような言語表現・現象の分析を行っています。メタファー、メトニミー、イディオム、オノマトペ、オクシモロン、色彩語、味ことば、スポーツ記事の比喩表現、歌詞の比喩表現、キャッチコピー、見出しの括弧の役割、ルビの役割、落語のオチ、言葉遊び、コードスイッチング、ハラスメント、謝罪、ポライトネス、ことばの誤用、悪口、誤解、言いさし文、ぼかし言葉、若者言葉、役割語、映画字幕、川柳、英語の俳句、百人一首の掛詞の英訳、間投詞 など。
|
|
|
|
言語学的コミュニケーション論1, 2、専門外国語2-Bなど
|
|
|
|
|
|
|
9784758921961
|
|
語用論キーターム事典
|
|
Nicholas Allott 著,今井邦彦 監訳,岡田聡宏, 井門亮, 松崎由貴, 古牧久典 訳,
|
|
開拓社
|
|
2014
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
前期は語用論の概論書、後期はゼミ生の研究テーマに沿った文献を使用する予定。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|