タイトル
     2025 年度 前学期  情報学部 日英区分 :日本語 
  
理論社会学   
時間割コード ナンバリング 科目分野
JB2016 JB-2-DH2016-J  
担当教員(ローマ字表記)
  伊藤 賢一 [Itoh Kenichi]
対象学生 対象年次 単位数
  2年次 ~ 2
授業の目的  
19世紀にヨーロッパで生まれた社会学は「近代社会の自己認識」として捉えられる。社会学理論の展開にとって、近代性(modernity)をいかなるものとして理解するかという問題は中心的な焦点の一つであった。この講義では近代性の問題を軸に、社会学理論の基本となる概念や枠組みについて学び、さまざまな社会現象を捉える際の道具として役立つものを構築したい。
 
授業の到達目標  
(1)社会学が取り組んでいる問題を理解し、基本的な理論や概念についての知識を得られる。
(2)上記のことを通じて、現代社会で起こるさまざまな現象を批判的に見る態度を身につけられる。
 
ディプロマポリシーとの関連(評価の観点)  
A:諸科学についての基礎的知識と理解 〇
B:論理的・創造的思考力 ○
C:コミュニケーション能力 △
D:社会的倫理観・国際性 △
E:情報社会の諸課題の理解と情報学的知の活用能力 〇
F:社会組織や制度に対する知識と社会科学的分析能力 ◎
G:データサイエンスの基礎知識と社会実装提案能力 -
H:情報技術を創出し利活用するための知識基盤 -
I:人文情報学的知識にもとづく課題設定と実践的理念の探索能力 ◎
J:社会学的知見を活用した課題発見能力とシステム(制度)構築の提案能力 〇
K:データの収集・分析と数理最適化による課題解決能力 -
L:計算や情報に関する知識と計算機に関する技術開発能力 -

(◎:特に重視する,〇:重視する,△:評価対象,-:評価対象としない)
 
授業概要  
社会学の理論がこれまでどのような課題に取り組み、どのような理論(=体系的な説明の試み)を構築してきたのかを、資料を示しながら説明する。とくに授業を通じて参照するテキストはないが、毎回関連図書を指示するので、各自の関心に従って積極的に発展的学習を行い、疑問点は直接またはLMSを通じて講師に質問することが求められる。
 
授業の形式(授業方法)  
講義形式で行うが、LMSを通じて毎回資料を配布し、質問も受け付ける。

 
授業スケジュール  
授業の展開によっては変更もあり得る。

1. イントロダクション
2. 社会学の誕生
3. 社会的事実を物のように扱う
4. 理解社会学とはどのような方法か
5. 相互作用としての社会
6. マルクス主義社会理論の展開
7. パーソンズ社会学の到達点
8. 機能主義の限界と可能性
9. 近代化論批判(1)家族社会学
10. 近代化論批判(2)世界システム論
11. 近代的自我/自己の形成
12. 構築主義アプローチの可能性
13. フェミニズムの衝撃
14. 社会システム理論の新たな展開
15. リスク社会と第二の近代
 
授業時間外学修情報
「学修」とは授業と授業時間外の予習・復習などを含む概念です。1単位につき45時間の学修が必要です。
学則で定められている1単位の時間数は次のとおりです。
講義・演習    授業15~30時間、授業時間外30~15時間
実験・実習・実技
 
予習は特に必要ない。授業中に参考文献を指示するので、それに基づいて発展的な学修をすることが望ましい。
 
成績評価基準(授業評価方法) 及び 関連するディプロマポリシー  
学期末に試験をする予定であるが、状況によってはレポートになることもありうる。
評価は期末試験で行う。評価基準は以下の通り(カッコ内は関連するディプロマポリシー)。
(1)問い(課題)に対して論理的に正しく答えていること 20%(B)
(2)授業内容を正しく理解した上で、記述がそれを踏まえたものになっていること 60%(A, E, F, I)
(3)記述が十分に説得的であること 20%(A, B, E)
(4)〔レポートの場合〕参照した資料の出展元を正しく記載していること(問題がある場合は40%まで減点)(D)
 
受講条件(履修資格)  
2年生以上

 
メッセージ  
話が抽象的になることがあるので、分からないことがあったら積極的に質問して欲しい。

 
キーワード  
社会学、近代社会、社会学理論、社会システム理論、アクティブラーニング
 
この授業の基礎となる科目  
特になし
 
次に履修が望まれる科目  
社会学的コミュニケーション論
 
関連授業科目  
 
教科書  
 
参考書  
参考書1 ISBN 978-4641120419
書名 クロニクル社会学 : 人と理論の魅力を語る
著者名 那須壽 編, 出版社 有斐閣 出版年 1997
備考
参考書2 ISBN 978-4641220393
書名 社会学の歴史I:社会という謎の系譜
著者名 奥村隆著 出版社 有斐閣 出版年 2014
備考
参考書3 ISBN 978-4641222175
書名 社会学の歴史II:他者への想像力のために
著者名 奥村隆著 出版社 有斐閣 出版年 2023
備考
参考書4 ISBN 978-4006002848
書名 脱常識の社会学 : 第二版 : 社会の読み方入門
著者名 ランドル・コリンズ [著] ; 井上俊, 磯部卓三訳 出版社 岩波書店 出版年 2013
備考
参考書5 ISBN 978-4623061242
書名 社会学の方法 : その歴史と構造
著者名 佐藤俊樹 著, 出版社 ミネルヴァ書房 出版年 2011
備考
参考書6 ISBN
書名
著者名 出版社 出版年
備考
 
教科書・参考書に関する補足情報  
関連文献はその都度指示する。
 
コース管理システム(Moodle)へのリンク  
https://mdl.media.gunma-u.ac.jp/course/view.php?id=817
 
授業言語  
使用言語:日本語のみ
配布資料:日本語のみ
 
学生用連絡先  
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
 
学生用メールアドレス  
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オフィスアワー (※教員が研究室に在室し、学生からの質問・相談等に応じる時間のことです。)  
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教員ホームページ  
http://www.si.gunma-u.ac.jp/~itoken/index.html
 
関連ホームページ  
 
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